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腰痛の原因となる腰椎椎間板ヘルニアの分類についてです。

腰椎椎間板ヘルニアの分類

1.線維輪は正常、または軽微の障害であり、椎間板が局所的あるいは後方に膨隆

2.脱出椎間板物質は線維輪を破り後方に移動するも後縦靭帯下にとどまる。

3.脱出椎間板物質は線維輪、後縦靭帯を破り、脊柱管内に脱出、中央椎間板と連続性はあり

4.脱出椎間板物質は脊柱管内へ、脱出椎間板物質は中央椎間板とは完全に分離

以上が大まかな分類となります。

1~4の中で3.脱出椎間板物質が中央椎間板物質とつながっているタイプの場合は、貪食細胞によって食べられ吸収されることがありません。痛みなどの神経症状が残ってしまうため手術の適応となります。

4.脱出椎間板物質が完全に分離されているものは、貪食細胞によって食べられ吸収されなくなってしまうことがよくあります。このような場合には手術をしなくても良いことが多いのです。

3.と4.の違いについてです。つながっているものと分離しているものとの違いは何か?

それは、3.脱出椎間板物質と中央椎間板物質がつながっているものは自分の細胞と認識されていて、4.脱出椎間板物質が完全に分離されているものは、自分の細胞ではない異物とみなされているということです。

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免疫システムが正常であれば自分の細胞と異物を間違えることはありません。病原菌やインフルエンザウイルス、アデノウイルス、RS ウイルスなどを異物と判断すれば攻撃し排除しようとします。中央椎間板物質と完全に分離された脱出椎間板物質は、もはや椎間板とはいえない状態にあるため異物と判断され、吸収されてしまいます。

1.や2.の軽微な障害や脱出椎間板物質が大きく移動していないものに関しても、多くの場合で安静にしていると時間の経過とともに小さくなったり消えてしまうことが認められています。

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は

腰痛、下肢の痛み、しびれ、筋力低下、脱力、歩行障害、姿勢障害、疼痛性側湾、SLR テスト陽性、腱反射低下、筋萎縮などです。その中でもしびれなどの神経症状があれば手術してもよいですが、経過観察、保存療法を優先したほうが良いことが多いです。

保存療法とは安静にして腰痛の悪化を防ぎながら、自分の持っている、自らに備わっている自己治癒能力により症状の軽減を図ることです。

3.と4.の違いはMRI では分からないことがあります。手術して身体に穴を開けてみて、実は分離されていて、保存療法で治るものだったと分かることが現実にはあります。 以上、腰椎椎間板ヘルニアの分類についてでした。

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